2007年11月27日

大阪 rhapsody

社会人暮らしの始まりは大阪だった
就職した会社で俺はカルチャーショックを楽しんでいた
先輩5人 直即上司3名 同僚4名の部署
この時の上司の一人が強烈だった為俺の人生観が変わった
とにかく仕事が一番で出来た、そして女の子にも一番もてた
この曽根さんと言う上司に俺はあこがれて
一生懸命仕事でついていった 曽根さんも俺を可愛がってくれた

曽根さんが会社の女の子たちに
「お好みでも食べに行くか?」と声をかけると いつもみんなついてきた
「裕樹 お前もこい」 そう言ってくれた
年上の女子社員立ちも皆 「祐樹君もおいで 一緒にいこ」そう言ってくれた
でも俺はその前にいつも 女の子が一杯で車が足りず
曽根さんに「安が部屋で寝取るから 言うて起こして来いと言われ」
いつも曽根さんの相棒の安さんを起こしに行った
安さんは安さんで「なんや またかいな」といいながら起きて来た
でもお好み屋に着くと一番楽しそうなのは安さんだった
こんな輪の中に自分が居れる事が嬉しかった
大阪でしか味わえないひと時をその後も何度も味わった

俺は大阪じゃこうやって顔見知りの女の子たちには
「お好みでも食べにいこか」といえば親しくなれることを学んだ
それ以降俺は男は仕事なんだ仕事さえ出来れば
いつでも女の子にもてるんだという人生を送る羽目になった。

人数があまりにも多い時はいつも課長の中田さんの出番で
中田さんは雰囲気を見ただけで 「ほな わしバス出してくるは」
といって会社のマイクロバスを出してくれ運転手までしてくれた
課長の送り迎え付きの お好み焼きパーティであるかのように
中田さんは本当にいい人で会社で何か起きるといつも俺達をかばい
俺達の為に会社に物を言ってくれる最高のボスだった
みんなそれを知ってるからお好み焼きやで課長が浮くこと等全くなく
課長がみんなの真ん中にいた 見かけによらず乗りの良い課長が好きだった

こんな感じで最高のスタートが切れたのだが
その後 色々人生勉強をするようになる



  

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2007年11月28日

マドンナ

入社して5~6ヶ月経った頃
日帰りの社員親睦会なるものが催された
確か万博公園だった 覚えてるのは行きのバスだけだ

出発前のバスのなかで 親睦会って何なんだろ ボーッとしていた
そこに一人の女子社員がバスに乗り込んできた
他の女子社員たちとは全く雰囲気の違うモデルさんみたいなタイプの女性だ
服装も他の子達と違い真っ赤なミニスカートに白のふわふわのセーターだ
まだこの人とは一度も口を利いたことがなかった
俺はただボーッと彼女を眺めていた
彼女は丁度俺の横で止まり奥の座席を探しているように見えたのだが
さっと俺の横に座った ドキッとした いやドギマギした
まぶしかった 太陽が2つ有る位眩しかった
俺は何もしゃべれなかった おとなしく良い子でいたのだが

彼女が話しかけてきた
「祐樹君 何処の島やの」
「エッツ 島」
「ウン だれかな 祐樹君島の出身ゆうてたから何処かな思って」
「島 島じゃないけど 島といえば島かも」
「エッツそれどこにあんの」
「うーん  鹿児    島」
これがうけてしまった ひとしきり笑った後 彼女は
「うち実はな前から結城君てどんな子かなと思っててな」
「今日始めて話したけど結城君おもろいは」
「うち 祐樹君と話してて楽しいは」
「あのな 祐樹君今度からもっと女の子と一杯喋った方が良いよ」
「一杯喋って 仲良くなったら 絶対人気になるよ」
完璧に姉貴風であった 俺は弟になった
「でも お姉さん 僕の部署は会社で1ヶ所だけ男だけですよ」と言ったら
「ハハハ そりゃそうやな」と笑った後 優しい顔で
「デモなんかあった時にはな 一杯喋ってがんばり」そう言った
俺は黙ってうなずいた
バスが万博公演に到着してしまった
でも俺は片道ちゃんと親睦をした。

公園でどんな催しがあったか何も覚えていない 覚えているのは
帰りのバスに一番に乗り込んだと思ったら女子社員がすでに全員乗車いて
一瞬 だれと一緒に座れば良いんだろうと思った時に 姉貴と目が会った事
何故かもう姉貴の顔は眩しくなく普通の女の子としてみることが出来た
姉貴は良いよって顔をしてたけど 沢山の女性の目の前で
一人の女性の横に腰掛ける勇気はなく 一番奥だれもいない席に座った。

それから一月ほどした頃に
姉貴の部署の前を通る際に何気なく中を見た チーフと話してる姉貴がいた
通り過ぎる俺の後ろから チーフの声がして呼び止められた

「ワシなぁ お前に話とかなあかん事があんねん」
「あ はい」
「実はな ワシ 裕子と結婚すんねん お前 裕子 知とるやろ?」
「エッツ ゆうこ ゆうこ? ゆうこって それもしかしたら赤崎さんのことですか?」
「うん ワシ昨日 裕子にプロポーズしたんや ほんでOKもろたんや」
「あ ハイ」
「裕子 エエ子やろ? お前知っとるやろ?」
「あ ハイ 裕子さんは いい人です」
「ほな そういうこっちゃから わかるやろ」
そういって肩をポンポンと叩かれた
「あ ハイ チーフ ご結婚オメデトウございます」
「うん ありがとう  ほな またな」

プレイボーイが去っていた
姉貴はプレイボーイにさらわれた

マドンナは俺を成長させてくれた
あれ程眩しく何となく苦手に思っていた女性と
バスの中でひと時話しただけで
数時間後は彼女の顔は全く眩しくなく
普通の女性と同じようにしっかりと顔を見ることができた
マドンナ自身が俺を成長させてくれた

俺はマドンナに恋心など抱いてはいなかったが
彼女とこれからも話す事があれば自分が又成長できるような気がしていた
ただなんとなく 好きな女の子が出来たらマドンナに相談しようと思っていた
理由は何であれ彼女を誘ってお茶でも出来れば自分が成長できると思っていた

その程度の魂胆はプレーボーイから見ればチョロイもんで
見透かされていたのだろう

でも俺はそれ以降ずっと 周りの男が一瞬たじろいでるような
そんな女性を前にしても臆することなく普通に接することの出来る男になっていた。


その夜高校時代のことを思い出した
一度も同じクラスにはならなかったが なんとなくお互いに興味があり
時々話した奴だが こいつは家に住まず 学校からバイクで3時間も離れた
ばあちゃんの家に住んでいた
 「ばあちゃんは毎日3時に起きて弁当作ってくれるんだ」と言ってた
こいつは写真が趣味で 毎日山奥でD51を撮っていたのだが
高校最後の文化祭 雪化粧のD51の3枚のパネルを見た時
感動した事も有る これがあいつの3年間のすべて そう思うと 胸が熱くなった

そいつが何時か尋ねてきたことがあった
君に事務室のお姉さん達から伝言だ
「事務室のお姉さんたち?」
「昨日俺クラスで使うプリントのことで相談に言ったんだ」
「そしたら 君の話が出て あの子はもっと女の子と一杯喋った方がいい」
「一杯喋れば 絶対人気者になるって そう言っときなさいって」
「なんで事務室で俺の話が出るの」
「君は何も知らないんだな 君はこの学校で有名なんだ 皆君を知ってるんだよ」
そういって帰っていた

?????である
女の子と一杯喋れって言われても
その前に どうやって話しかけるんだ
話しかける口実なんてそんなもん何処にあるんだ
どうせなら それを教えて欲しかった それが本音だ

俺が有名人???
確かに俺は有名人ではあったけど
1年の時に一寸した事件が有って 翌日から
先生を殴った1年坊主になってしまっていて 3年生までが顔を見に来たり
授業を受け持つ先生達に1年間集団で 今で言う いじめを受けた事が有り
有名では有ったのだが それはもう皆忘れた頃であり
今回の女の子に関する有名とはかけ離れており 全くわからなかった
そんなことを考えていた
それにしても女の子と一杯喋れと2度も言われるとは
喋れといわれて簡単に喋れるものならとっくに 人気者だよ

  

Posted by homupe at 21:22Comments(0)TrackBack(0)大阪 rhapsody

2007年12月02日

同郷の人

マドンナのことも忘れ何事もなくすごしていたある日
またまた 別のチーフから声をかけられた

「お前に 話が有るんや ちょっと外に行こうか」
駐車場に移動した
「あんなぁ ワシ今 水流とつきおうとんねん」
「付き合う言うても まだ3回ぐらい会うて 話しただけなんやけどな」
「水流はわしの好みやねん」
「そやからワシ水流に 俺はお前のことが好きやから」
「俺と付き合ってみてくれ 付き合ってみて俺のことを好きになってくれたら」
「俺と 一緒になってくれ 言うて 今 頼んでんねん」

「そやけどな 水流はなわしにこない言うたんや」
「自分は 今 祐樹君の事を思ってるから」
「もし祐樹君が自分の事をを少しでも思ってくれてるんやったらできへん」
「でも祐樹君がなんとも思ってないんやったら いい」て言うたんや

「いまワシはお前にかかっとんねん」
「お前 水流の事 どない思ってんねん」
「なんとも思ってへんのか」


「水流さんの事ですか  水流さんの事をなんとも思ってない事はないです」
「俺 水流さんが会社に入ってきた頃 鹿児島の人がいると聞いて」
「どんな人か気になって 事務所に行く度に どの人か探してました」
「その人が水流さんだとわかってからも ずっと気になっています」

「それはわかる お前ら二人とも鹿児島やし 気になんねん」
「気になるのが普通や 何か有ったらお互い助け合う事も有るかもわからんしな」
「それはエエけど で お前 水流の事 好きなんか」

「水流さんの事を 思ってはいますけど それは好きと言う事とは違います」

「でも俺 なんて言って吉武さんに謝れば良いのかわからん事をしてます」
「俺この間の休みの日 阪急の駅前をうろうろしてました」
「そしたら水流さんが駅から出てきて僕の方向に向かってきたんです」
「挨拶して これからまっすぐ寮に帰るんですかって聞いたら」
「ちょっと寄る所があるんやけど 行くにはまだちょっと早いし」
「どないしよう と 思ってた所って言われたんで」
「俺 水流さん 誘いました」
「会った場所が丁度 Mr.ドーナツの前だったんで」
「そしたら僕と一緒にドーナツでも食べませんかと言って誘いました」
「15分だけです 水流さんが15分位なら良いと言わはったから」
「本当にすいません 何も知らなかったから すいません」

「うん お前やったら ええわ」
「お前今水流の事どう思ってるか正直に言うてくれたやろ」
「そやからええ おまえやっらええは」
「もし他の奴やったら ワシわけも聞かんと 殴り倒してるわ」

「そやけどな もうあかんぞ もう二度と誘ったらあかんのやぞ」
「お前今 水流の気持ち聞いたんやから」
「水流の気持ち知っとって 誘ったらあかんのやぞ ええな」

「わかりました 俺もう 水流さんとは口利きません」
そう約束した

よる布団の上で考えた
水流さんが俺のことを思ってた それは知らなくても
何か感じるものは有ったわけで
事務所でたまに彼女とすれ違う時他の女性にはない視線を感じていて
その視線を追いかけた事もあり なんだか悪い気はしないわけで
ドーナツに誘った時も彼女だから誘ったわけで
彼女ともっと仲良くなりたいという気持ちはあったわけで
水流さんはおとなしそうな感じではにかみ屋さんで 可愛い感じで
そんなことを考えながら眠ってしまった

次の日俺は吉武さんとの約束をすぐ破った
お昼に事務所に顔を出したら何と水流さん一人きり
俺はもう一度事務所の中をゆっくり見渡し確認した
そして水流さんのそばに行った

「すいません 水流さん」
「はい」
なんともいえない表情である

「僕昨日 吉武さんに話を聞きました」
水流さんはそっとうなずき俺の顔を見上げ次の言葉を待っている

「僕はまだだ世間知らずの子供やけど」
「吉武さんは立派な方で 僕のあこがれてる人です」

「水流さん 吉武さんと一緒に 幸せになってください」
「お願いします」と言ってお辞儀をした

なかなか表情を表に出さない女性だけど
かすかに微笑んで かすかにうなずいた

これで終わったと思ったのだが この話はまだまだ続く
  

Posted by homupe at 18:44Comments(0)TrackBack(0)大阪 rhapsody

2007年12月04日

同郷の人 その二

翌日の昼休み社員食堂に入ろうとした時に
反対側の入り口から吉武さんが飛び込んできて誰かを探してる
やばい 俺はそのままそっと後ろに下がり 逃げた 逃げた
通路を走り 裏口のドアを開け 駐車場へ 
一目散で逃げた 走った でも見つかった

「おい マテや おい ちょっと待て わしおこっとれへんから ちょっと待て」

ハアぁ しゃあない やったんは 俺や そんな感じで
俺は 吉武さんの前に行き 正座した

「おい お前 何してんねん」
「何でそんな格好すんねん」
「わし 怒っとれへん言うてんのに なんでそんな格好すんねん」

「僕 水流さんと口利きましたから 吉武さんとの約束破りましたから」

こんなときに限って いつも中田さんが通りがかる

「吉武 一体 どないしたんや」
「なんや 祐樹が お前になんか悪さしたんか」

「中田さんちゃいますよ」
「僕は怒ってへん言うとんのに こいつこんな格好してますねん」

「ふん ほうか 祐樹 ほんまやナ」
「あ はい 僕が勝手に座ってます」
「ふん ホナまあええわ 又後で聞くは 難しなぁ」

「ほら見てみい お前がそんな格好してるから」
「ワシがなんやお前に説教してるみたいやないか 早よ立て」
「はい」

「お前 昨日 水流に」

「ワシと一緒に 幸せになってください て言うたんか」

「はい すいません」

「昨日 水流がワシとこに来たんや そして 言うたんや」

「お前に 幸せになってください って言われて うれしかった って 言うたんや」

「お前の おかげや」

吉武さんの眼は潤んでいた

俺は深く頭を下げ 消えた  

Posted by homupe at 20:12Comments(0)TrackBack(0)大阪 rhapsody

2008年01月21日

瞳ちゃんラプソディ

夏場急に体を壊す 体中が浮腫み体が重く
朝鏡を見ると歯が真っ黒になっていた
ただ暖かいお茶を飲み ハブラシを買いあさるのみ

レストランに「宇治金時」の張り紙
氷でも食べてみるか
女子高生のアルバイトが3~4人
氷を食べながら顔をあげるとi一列に並んだウェイトレスの
左端の女の子と目がパッチリ
「瞳」に元気をもらった
名札を見るとそこにも「瞳」元気をもらった
有る時はまるでラインダンスでもするかのように
みんなで頑張れと励ましをもらった
近くを通り過ぎる時の名札には「仁美」の名も有った
3つ目の元気をもらった

夢の中では
「瞳」&「仁美」は双子で時々名札を取り替えていたという

夢の中で一番病が激しい時には
お姉さんも双子 その又お姉さんの双子 お母さんまで出てきて
余りある元気を与えてくれた この元気は
最悪の時期 命綱のように生命線を保ってくれた

ある日氷を食べに行くとウェイトレスが一人だけ
静かだなと思っていると その娘が
テーブルに 「たすけて」 と書いて行く

ゆっくり静かに立ち上がりそっと店内を見回す
何も無い 何も起きてない

突然 支配人が入り口からやって来る
「祐樹 何してんねん」
「ハイ時間もらって休憩してます」
支配人の耳元へ行き
「支配人 今 ウェイトレスの女の子が僕のテーブルに
たすけて 書いて行ったんですけど 店内では何も無いんですけど」

支配人は 「良し 分かった」と言って厨房へ一直線
「こら お前ら 何してんねん」と一括

どうやら厨房の中で数人の女の子が
それぞれ調理師達に羽交い絞めにされ
口をふさがれ しゃがんでる状態だったようだ

厨房から出てきた女の娘達と顔が会うと何だかやり切れず
自分がヒーローにされるのを嫌がり外に出た
助けてあげられなかったそんな思いしかなかった

「祐樹 お前は女の娘に助けてくれいわれるタイプやねん 女子寮の事も有ってな
 最近お前がレストランに行くらしいと聞いて何かあるんや無いかと噂しとったんや」

「今度何か有ったら支配人所へ走っていきます 休憩した分はちゃんと働きます」

「うんお前はそう言うやっちゃ」

何だかすっきりしない 店内を見回すまでは良かったのだが
そっから先が分からなかった まさか厨房とは
支配人のグッドタイミングで事なきを得たが
何だかしっくりこない 女の娘達は俺が支配人を呼んで
助けたと思い込んでるようで 間が悪い
ヒーローのなりそこないは元気がうせた











  

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