2007年11月25日

種子島 tanegashima rhapsody

その当時俺は鹿児島の Livespot にいた

ある日 店のママが 言った
「裕樹さん 光子さんがお兄さんにお話があるんだって」そう言われた

見ると最近店に来てくれるようになったお客さんで
近くの病院で看護婦をしているいつも白い服のまだあどけない
種子島からやってきた女の子がいた

「うん どうしたの 光子ちゃん」

「・・・おにいさんは ・・・こんどのおやすみは ・・・あいてますか・・・・」
首を少し傾けながらそう聞かれた

「うん 俺はいつでもあいてるけど 光子ちゃんも水曜日が休みなの?」
「は い」
そう言って頷いて俺の目をずっと見てる

「そっか じゃあ 二人でどっかいこうか?」
「は い」

「じゃあ 水曜日 12時に店の前においで ご飯でも食べに行こう」
「は い」
彼女は 恥ずかしそうな顔をして帰っていた
話してる間 絶対目をそらさない女の子だった

思えば俺が始めて女の子にデートに誘われた瞬間だった
まだお化粧もしていないスッピンの女の子に誘われた

昔、東京にいた頃 渋谷の駅でいきなり見知らぬ女が現れて
「ねえ時間ある ちょっといいでしょ」
と言われたことがあるにはあったが

今回は純愛小説を地で行くかのような女の子の登場であった

昼間女の子とお茶を飲んだりご飯を食べるのは俺の中の大阪流であり

そしてこれが俺の種子島ラプソティの始まりであった  

Posted by homupe at 18:35Comments(0)TrackBack(0)種子島 rhapsody

2007年11月27日

大阪 rhapsody

社会人暮らしの始まりは大阪だった
就職した会社で俺はカルチャーショックを楽しんでいた
先輩5人 直即上司3名 同僚4名の部署
この時の上司の一人が強烈だった為俺の人生観が変わった
とにかく仕事が一番で出来た、そして女の子にも一番もてた
この曽根さんと言う上司に俺はあこがれて
一生懸命仕事でついていった 曽根さんも俺を可愛がってくれた

曽根さんが会社の女の子たちに
「お好みでも食べに行くか?」と声をかけると いつもみんなついてきた
「裕樹 お前もこい」 そう言ってくれた
年上の女子社員立ちも皆 「祐樹君もおいで 一緒にいこ」そう言ってくれた
でも俺はその前にいつも 女の子が一杯で車が足りず
曽根さんに「安が部屋で寝取るから 言うて起こして来いと言われ」
いつも曽根さんの相棒の安さんを起こしに行った
安さんは安さんで「なんや またかいな」といいながら起きて来た
でもお好み屋に着くと一番楽しそうなのは安さんだった
こんな輪の中に自分が居れる事が嬉しかった
大阪でしか味わえないひと時をその後も何度も味わった

俺は大阪じゃこうやって顔見知りの女の子たちには
「お好みでも食べにいこか」といえば親しくなれることを学んだ
それ以降俺は男は仕事なんだ仕事さえ出来れば
いつでも女の子にもてるんだという人生を送る羽目になった。

人数があまりにも多い時はいつも課長の中田さんの出番で
中田さんは雰囲気を見ただけで 「ほな わしバス出してくるは」
といって会社のマイクロバスを出してくれ運転手までしてくれた
課長の送り迎え付きの お好み焼きパーティであるかのように
中田さんは本当にいい人で会社で何か起きるといつも俺達をかばい
俺達の為に会社に物を言ってくれる最高のボスだった
みんなそれを知ってるからお好み焼きやで課長が浮くこと等全くなく
課長がみんなの真ん中にいた 見かけによらず乗りの良い課長が好きだった

こんな感じで最高のスタートが切れたのだが
その後 色々人生勉強をするようになる



  

Posted by homupe at 14:40Comments(0)TrackBack(0)大阪 rhapsody

2007年11月28日

マドンナ

入社して5~6ヶ月経った頃
日帰りの社員親睦会なるものが催された
確か万博公園だった 覚えてるのは行きのバスだけだ

出発前のバスのなかで 親睦会って何なんだろ ボーッとしていた
そこに一人の女子社員がバスに乗り込んできた
他の女子社員たちとは全く雰囲気の違うモデルさんみたいなタイプの女性だ
服装も他の子達と違い真っ赤なミニスカートに白のふわふわのセーターだ
まだこの人とは一度も口を利いたことがなかった
俺はただボーッと彼女を眺めていた
彼女は丁度俺の横で止まり奥の座席を探しているように見えたのだが
さっと俺の横に座った ドキッとした いやドギマギした
まぶしかった 太陽が2つ有る位眩しかった
俺は何もしゃべれなかった おとなしく良い子でいたのだが

彼女が話しかけてきた
「祐樹君 何処の島やの」
「エッツ 島」
「ウン だれかな 祐樹君島の出身ゆうてたから何処かな思って」
「島 島じゃないけど 島といえば島かも」
「エッツそれどこにあんの」
「うーん  鹿児    島」
これがうけてしまった ひとしきり笑った後 彼女は
「うち実はな前から結城君てどんな子かなと思っててな」
「今日始めて話したけど結城君おもろいは」
「うち 祐樹君と話してて楽しいは」
「あのな 祐樹君今度からもっと女の子と一杯喋った方が良いよ」
「一杯喋って 仲良くなったら 絶対人気になるよ」
完璧に姉貴風であった 俺は弟になった
「でも お姉さん 僕の部署は会社で1ヶ所だけ男だけですよ」と言ったら
「ハハハ そりゃそうやな」と笑った後 優しい顔で
「デモなんかあった時にはな 一杯喋ってがんばり」そう言った
俺は黙ってうなずいた
バスが万博公演に到着してしまった
でも俺は片道ちゃんと親睦をした。

公園でどんな催しがあったか何も覚えていない 覚えているのは
帰りのバスに一番に乗り込んだと思ったら女子社員がすでに全員乗車いて
一瞬 だれと一緒に座れば良いんだろうと思った時に 姉貴と目が会った事
何故かもう姉貴の顔は眩しくなく普通の女の子としてみることが出来た
姉貴は良いよって顔をしてたけど 沢山の女性の目の前で
一人の女性の横に腰掛ける勇気はなく 一番奥だれもいない席に座った。

それから一月ほどした頃に
姉貴の部署の前を通る際に何気なく中を見た チーフと話してる姉貴がいた
通り過ぎる俺の後ろから チーフの声がして呼び止められた

「ワシなぁ お前に話とかなあかん事があんねん」
「あ はい」
「実はな ワシ 裕子と結婚すんねん お前 裕子 知とるやろ?」
「エッツ ゆうこ ゆうこ? ゆうこって それもしかしたら赤崎さんのことですか?」
「うん ワシ昨日 裕子にプロポーズしたんや ほんでOKもろたんや」
「あ ハイ」
「裕子 エエ子やろ? お前知っとるやろ?」
「あ ハイ 裕子さんは いい人です」
「ほな そういうこっちゃから わかるやろ」
そういって肩をポンポンと叩かれた
「あ ハイ チーフ ご結婚オメデトウございます」
「うん ありがとう  ほな またな」

プレイボーイが去っていた
姉貴はプレイボーイにさらわれた

マドンナは俺を成長させてくれた
あれ程眩しく何となく苦手に思っていた女性と
バスの中でひと時話しただけで
数時間後は彼女の顔は全く眩しくなく
普通の女性と同じようにしっかりと顔を見ることができた
マドンナ自身が俺を成長させてくれた

俺はマドンナに恋心など抱いてはいなかったが
彼女とこれからも話す事があれば自分が又成長できるような気がしていた
ただなんとなく 好きな女の子が出来たらマドンナに相談しようと思っていた
理由は何であれ彼女を誘ってお茶でも出来れば自分が成長できると思っていた

その程度の魂胆はプレーボーイから見ればチョロイもんで
見透かされていたのだろう

でも俺はそれ以降ずっと 周りの男が一瞬たじろいでるような
そんな女性を前にしても臆することなく普通に接することの出来る男になっていた。


その夜高校時代のことを思い出した
一度も同じクラスにはならなかったが なんとなくお互いに興味があり
時々話した奴だが こいつは家に住まず 学校からバイクで3時間も離れた
ばあちゃんの家に住んでいた
 「ばあちゃんは毎日3時に起きて弁当作ってくれるんだ」と言ってた
こいつは写真が趣味で 毎日山奥でD51を撮っていたのだが
高校最後の文化祭 雪化粧のD51の3枚のパネルを見た時
感動した事も有る これがあいつの3年間のすべて そう思うと 胸が熱くなった

そいつが何時か尋ねてきたことがあった
君に事務室のお姉さん達から伝言だ
「事務室のお姉さんたち?」
「昨日俺クラスで使うプリントのことで相談に言ったんだ」
「そしたら 君の話が出て あの子はもっと女の子と一杯喋った方がいい」
「一杯喋れば 絶対人気者になるって そう言っときなさいって」
「なんで事務室で俺の話が出るの」
「君は何も知らないんだな 君はこの学校で有名なんだ 皆君を知ってるんだよ」
そういって帰っていた

?????である
女の子と一杯喋れって言われても
その前に どうやって話しかけるんだ
話しかける口実なんてそんなもん何処にあるんだ
どうせなら それを教えて欲しかった それが本音だ

俺が有名人???
確かに俺は有名人ではあったけど
1年の時に一寸した事件が有って 翌日から
先生を殴った1年坊主になってしまっていて 3年生までが顔を見に来たり
授業を受け持つ先生達に1年間集団で 今で言う いじめを受けた事が有り
有名では有ったのだが それはもう皆忘れた頃であり
今回の女の子に関する有名とはかけ離れており 全くわからなかった
そんなことを考えていた
それにしても女の子と一杯喋れと2度も言われるとは
喋れといわれて簡単に喋れるものならとっくに 人気者だよ

  

Posted by homupe at 21:22Comments(0)TrackBack(0)大阪 rhapsody
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